国際女性デーを越えて ー 日本における女性人材コミュニティーの強化とは? - 東京カレッジ

国際女性デーを越えて ー 日本における女性人材コミュニティーの強化とは?

日時:
2022.05.20 @ 12:00 – 12:45
2022-05-20T12:00:00+09:00
2022-05-20T12:45:00+09:00
国際女性デーを越えて ー 日本における女性人材コミュニティーの強化とは?

東京カレッジでは、2021年と2022年3月に国際女性デーイベントとして、公平性を高めるための取り組みについて研究者の方々へのインタビューシリーズを開催しました。この流れを引き継ぎ、「女性デー」という期間を越えて、5月に日本で働く女性のための取り組みについてウェビナーを開催することにしました。Google JapanでWomen@JP Career Pillar Leadを務めるKsenia Zolotareva氏を招き、日本の労働市場における女性人材育成・エンパワーメントに関する取り組みについて伺います。主に日本やアジア太平洋地域の大学における教職員や学生向けのイベントですが(そのほかの方々も歓迎です)、参加者との質疑応答も行いますので、この機会にぜひご参加ください。

終了しました
Zoom ウェビナー
開催日時 2022年5月20日(金)12:00‐12:45
会場

Zoom ウェビナー(事前登録

申込方法 要事前登録
言語 日本語、英語同時通訳
要旨

日本では、特に科学、技術、工学、数学(STEM)のいわゆる理系分野の労働市場において、女性の人材不足という問題に直面しています。今回は、グーグル合同会社ERGであるWomen@JP*にて Career Pillar Leadを務めるKsenia Zolotareva氏を招き、彼女の経験と日本における女性人材コミュニティの強化に向けての取り組みについて伺います。(Women@JPは、Google社の社員により運営されるサポートグループ(ERG)です。)

プログラム

挨拶 岩村 水樹氏

講演 Ksenia Zolotareva氏 

質疑応答(司会および参加者)

講師プロフィール

登壇者:

岩村 水樹(グーグルバイスプレジデント(アジア太平洋地域・日本マーケティング担当)・東京大学理事(総長ビジョン推進(コミュニケーション機能強化、組織能力向上)担当)

グーグルバイスプレジデント(アジア太平洋地域・日本マーケティング担当)および2021年から東京大学の理事を務める。Women@Google Japan chapterやGoogle Women Willの創設者として、ワーキングマザーやアジア太平洋地域の女性がいきいきと働ける職場の環境づくりやテクノロジーを活用した女性支援に取り組む。

 

Ksenia Zolotareva(グーグル合同会社 Women@JP Career Pillar Lead and Senior Business Consultant)(she/her/hers)

グーグル合同会社のWomen@JP Career Development Pillar Leadとして、社内外の女性たちを支援し、自信を高め、プロフェッショナルなリーダーシップ能力を育む支援を行っています。アドボカシー活動以外では、グローバルトレードとセールスに10年以上の経験を持つシニアビジネスコンサルタントでもあります。ベルリン自由大学で東欧研究の修士号、早稲田大学とロモノーソフ記念モスクワ国立大学で教養学とロシア研究の学位を取得。

 

司会:

・ユリカ・フォン, Ph.D (東京大学東京カレッジポスドクフェロー)(she/her/hers)

リモートワークやオンラインフリーランスなど、新たな労働形態における公平性を促進するための社会技術のデザインについて研究を行う。学術研究に加え、米国のFacebookとAdobe、マレーシアのPiktochartでソフトウェアデザインと研究プロジェクトの管理に携わった。

主催 東京大学国際高等研究所東京カレッジ
お問い合わせ tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp

Upcoming Events

開催予定のイベント

旧約聖書は王国滅亡をどう語ったか:危機と自然をめぐる3つの言説(講演者:Thomas RÖMER教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年5月22日(木)13:00-14:30

紀元前587年のエルサレムの陥落・ユダ王国の滅亡に関連して、旧約聖書(ヘブライ語聖書)には自然や環境に対する異なる言説が見られます。 本講演ではドイツの社会学者アルミン・シュタイルの分析にならい、国家的危機を前にした人々の姿勢を 1) 預言者(危機の後に人間、自然、動物が調和する楽園のような未来が訪れると考える)、2) 官吏(自然災害を神の裁きと捉え、環境に関心を払わない)、3) 祭司(現在の儀式につながる神話的な過去を構築し、人間と自然の調和をめざす)に類型化して読み解きます。生きとし生けるものとの共存について、聖書は私たちに多くのことを教えてくれるでしょう。

Previous Events

公開済みイベント

ブリュッセル効果への対応:日本企業はEU-AI法にどう備えるべきか4

イベント予定パネルディスカッション/Panel discussion講演会/Lecture

2025年5月12日(月)17:30-18:30

本ウェビナーは、パブリック・コンサルテーション(公開アンケート)のポイントを解説し、国内の関心のある人たちが意見を出すための参考となる情報を提供することを目的としています。
 
EUの規制動向がもたらす「ブリュッセル効果」や日本への影響について理解を深める機会としてAI関連技術の開発・提供・流通に関わる企業、研究機関、開発コミュニティの参加者のご参加をお待ちしております。

世界文学を超えて(講演者:William MARX教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年5月8日(木)10:30-12:00

少なくとも19世紀以降、世界文学は現実のものとなった。テキストは大陸や文化を越えて旅をし、あらゆる言語から翻訳され、世界中の大学で教えられ、新たなグローバルな規範を形成している。これほど自由に、どこにいても好きな作品を読むことができる時代はかつてなかった。あるいは、そう思えるかもしれない。しかし、それは本当の自由なのでしょうか?単なる心地よい幻想にすぎないのでしょうか?この一見無限に広がる文学の交流には、どのような境界があるのか。本講演は、その限界を探り、文学への新しいアプローチを提案することを目的とする。それは、まったく新しいテキストの読み方、あるいは、かつて存在し忘れ去られた方法かもしれません。
ようこそ、「世界の図書館」へ!

平等な権利と不平等な現実: 日本における法とジェンダー平等(講演者:Frank UPHAM教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年5月7日(水)10:30-12:00

日本は、同レベルの諸外国と実質的に同じように男女差別を禁止しているにもかかわらず、ジェンダーギャップ指数においては146カ国中118位で、ドイツより111位、アメリカより103位も低い。なぜなのか? 日本の文化は、女性が家でおとなしくしていることを求めているのだろうか? もしそうなら、なぜ女性の大学卒業率は男性より高いのか? なぜ女性の労働参加率は高いのか? 女性たちが雇用差別訴訟を起こし、勝訴するのはなぜか? 本講演ではこれらを考察し、その理由について暫定的な--極めて暫定的な--見解を述べる。

ネイチャー・ベースド・マーケットの設計と拡大(Beatrice WEDER DI MAURO教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年4月23日(水)15:00-16:30

カーボンマーケットやネイチャー・ベースド・マーケットは、信頼性の低さ、高コスト、規模の限界に悩まされており、必要とされる水準には程遠い状況である。本講演では、Beatrice Weder di Mauro教授が、Estelle Cantillon教授とEric F. Lambin教授と共同開発した新しい市場デザインを紹介する。そこでは、自治体など行政区が大規模なプロジェクトを提供し、投資家は土地の所有権を付与することなく、炭素および生物多様性の『配当』を生み出す株式を購入する仕組みになっている。これにより、市場価格は需要を明らかにし、流動性を高める。これらはクレジットベースのシステムと比較して、このアプローチはコストを削減し、信頼性を高め、長期的なコミットメントをサポートする。本講演は、今日の市場を阻む核心的な問題に取り組み、真の環境影響力をもって規模を拡大する信頼できる道筋を提供する。

「来館者中心」の博物館が意味するもの(講演者:Leslie BEDFORD教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年4月22日(火)14:30-16:00

モノから人への移行を意味した「Being about Something to Being for Somebody(何かについてから誰かのためへ)」という表現は、1999年に『Daedalus』誌に掲載されたアメリカの博物館に関するステファン・ヴェイルの論考の印象的なタイトルである。この表現は数十年を経てもなお、博物館界で共鳴を呼んでいる。それは、博物館が学芸員が定めた情報や機関の目的を優先する在り方から、来館者の体験やより広い地域社会を重視する方向へと変化してきたことを象徴しているからである。ただし、その実践には課題も伴ってきた。
本講演では、長年にわたり博物館の専門家および博物館学の教育者として活動してきたレスリー・ベッドフォード教授が、ヴェイルの言葉の意味を考察し、それがどのように博物館において実践されてきたかについて検討する。ベッドフォード教授が日本で訪れた博物館の事例に加えて、来館者中心の実践に関して、日本の博物館専門家や研究者との一連のオンライン対話を通じて得られた議論の成果を紹介する。そして「来館者中心」という考え方が、今日において、そしてこれからの時代に何を意味しうるのか問う。

黒死病の世界:新たなアプローチ(講演者:Patrick BOUCHERON教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年4月16日(水)10:00-11:30

1347年からヨーロッパに広がった第二次ペスト大流行は「黒死病」と呼ばれ、史上最大の人口災害として知られている。今日では、葬送考古学、人類学、微生物学、環境科学を組み合わせた学際的研究により、ペスト研究のアプローチは大きく変容した。DNA分析や気候研究の進展は新たな理解をもたらしたが、長期的で世界規模の出来事をどのようにしてグローバル・ヒストリーとして叙述すべきか、という課題は残されている。ペストの流行経路は世界のつながりを示すが、その正確な地理は依然として不明瞭である。それはまるで群島のように不連続でありながらもグローバルな広がりを持つ。


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