UT7と東京カレッジ—インタビューの舞台裏(後編) - 東京カレッジ

UT7と東京カレッジ—インタビューの舞台裏(後編)

2024.01.23
Tokyo College Blog

この著者の記事一覧

執筆者 LI Chunyan, Laur KIIK, Cintia KOZONOI VEZZANI

前編から引き続き、インタビューの舞台裏を紹介します。

対談5

登壇者 五十嵐 圭日子(農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 教授)

対談者 Laur KIIK (東京カレッジ)

ちょうどいい具合に、インタビューを行なった部屋の外では緑の木々の枝が風に揺れていました。その光景を見て、木や草、それらの仲間であるすべての有機体は私たち人間と共に生きているのだとあらためて感じました。五十嵐先生は30年前、そうした有機体の一つであるキノコに魅了され、以来、キノコの驚くべきパワーから何が学べるかを探求しています。キノコは、人間が「消費を減らす」のに役立つのです。五十嵐先生が語るように、私たち人間は生きるために消費せざるを得ず、森林を伐採し、他の動物を食べ、希少な天然資源を求めて競争しています。しかしキノコは、木材のより賢い使い方や、木を切らずに木材をつくる方法まで教えてくれます。そうした話から、五十嵐先生の科学者としての旅は、好奇心を追求する自由は地球上のすべての生命にプラスに働くことを証明するものだと私には思えました。「あと10%自由が増えれば」、科学者の生活をすっかり変えられると先生は話しています。もっと話を聞きたいと思いませんか。動画はこちらからどうぞ


対談6

登壇者 浦野 泰照(大学院薬学系研究科 教授 、大学院医学系研究科 教授)

対談者 LI Chunyan (東京カレッジ)

「今どこにいるか教えてもらえれば迎えに行きますよ」。撮影班と私が医学部の構内で迷っていると、浦野先生からのメッセージが携帯電話を灯しました。浦野先生は、東京大学の研究者というと思い浮かぶ気さくで温厚な人柄で、要望に辛抱強く応じ、いつも先のことを考えていらっしやいます。これは未知なるものを解明しようとする科学者の重要な資質でしょう。インタビューは広いゼミ室で行なわれました。壁一面に本が並んでいて、窓の外には木々が見え、鳥がさえずっていました。浦野先生が思い描いてきたもの、すべての生き物が生を満喫できる世界を映し出しているかのようでした。そのような世界を実現するには、病理学的変化の兆候を早期に特定できる高度な診断技術が必要です。イラストに描かれた先生の研究活動の核となるものです。もっと知りたいと思いませんか。医療研究における診断技術のトランスレーショナルリサーチを先生はどのような言葉で語られたのか、インタビューをお聞きください


対談7

登壇者 竹内 昌治(大学院情報理工学系研究科 教授 、生産技術研究所 教授)

対談者 Laur KIIK (東京カレッジ)

竹内先生は多忙な中、軽い昼食を済ませ、インタビューの趣旨が不案内ななかお越しくださいました。お会いしてすぐに先生の好奇心を感じました。撮影開始前に先生のほうから私にインタビューを始めたのですから。竹内先生は、この研究が社会にどう役立とうと、ただ自分の好奇心をどこまでも追求したいのだと率直に話されました。竹内研究室は自然(筋肉、鼻、蚊)の驚くべきパワーをロボットや機械に組み込み、それらがよりよく動き、臭いをかぎ分け、物事に気づけるようにしようとしています。ただ、「それで、この研究はどう役立つんですか」と無知な質問を繰り返しても、好奇心に導かれる先生の態度は変わりませんでした。インタビュー後、アニメキャラクターになる巨大な怪獣ロボットをつくりたいと漏らされました。理由は、「ただつくりたいから」。とはいえ、この研究が健康増進、幸福、地球上の自然にさまざまな恩恵をもたらすのは間違いありません。もっと話を聞きたいと思いませんか?動画はこちらからどうぞ


対談8

登壇者 田端 和仁(大学院工学系研究科 応用化学専攻 准教授)

対談者 LI Chunyan(東京カレッジ)

時がたつのはなんと早いのでしょう! UT7対談シリーズ最終回は田端先生です。田端先生は対面インタビューの設定に伴う手間を気遣って、文書で詳細な回答を寄せられました。コロナ禍の記憶がまだ鮮明で、生き残りをかけたコロナウイルスのさまざまに変異に関心があれば、ウイルスゲノム変異の予測方法を理解するために田端先生の助言がほしいと思うでしょう。非科学的な言い方をするなら、柄が気に入らないセーターをほどいて、好きな柄に編みなおすようなものです。まだ先の見えない研究課題、現時点では解明できそうにない研究課題もありますが、「UT7の目標は50年、100年先の社会を見据えており、(中略)実現の可能性を信じ、前に進むことが大事だと思います」と田端先生は語っています。生命科学と学術研究に対する先生の考え方をもっと知りたいと思いませんか? 8人の教授たちとの知的刺激に満ちた対談を終え、私たち3人の感想も動画に収録しました

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