新任メンバー・インタビュー:ポストドクトラル・フェローEvan DONAHUE | 東京カレッジ

新任メンバー・インタビュー:ポストドクトラル・フェローEvan DONAHUE

2021.11.26
Tokyo College Blog

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このシリーズでは東京カレッジの新任メンバーを紹介します。今回は8月よりポストドクトラル・フェローに着任したEvan DONAHUEさんにお話を伺いました。

東京カレッジへようこそ!東京カレッジに着任する前はどのようなことをされていたのですか?

8月に東京カレッジに入学する前は、米国のデューク大学で人工知能の歴史に関する博士号を取得していました。9月初旬に妻と2匹の猫を連れて東京に引っ越してきて、新しい暮らしに慣れたり、街を散策したりしています。

現在の研究プロジェクトについて教えてください。

最近の米国におけるAIの歴史は、1980年代の政府による大規模な投資に端を発しています。この投資は、日本政府が同時期に行ったコンピュータへの投資、特に日本の第5世代コンピュータシステム(FGCS)プロジェクトとの競争に対抗するものでした。FGCSの歴史は「羅生門」のようなもので、成功したという人もいれば、失敗したという人もいて、評価が大きく異なっています。しかし、FGCSは、ある種のコンピュータを設計するための史上最大の取り組みの1つであり、30年経った今でも実現されていないという事実は変わりません。私は、このプロジェクトが成功したか失敗したかを明らかにすることよりも、このプロジェクトの歴史が現在のコンピュータの仕事にどんなインスピレーションを与えることができるかどうかを調べたいと思っています。私は数理計算機科学と技術史の学位を持っていますが、私の研究の目的は、未来を想像するために過去をどのように利用できるかを考えることです。

東京カレッジ滞在中に達成したい目標は何ですか?

私がこれまで勤務してきた大学と比較して、東京カレッジの最もユニークな点は、メンバーの学問的背景が非常に多様であることです。学術的な仕事をしていると、ある研究プロジェクトと他の多くの分野との間には有望なつながりがあるはずですが、そのようなつながりを知っている他の分野の学者と出会う機会がないために、そのようなつながりを見逃してしまうことが多いのが現実です。私の東京カレッジでの目標は、東京カレッジの内外で、新しいアイデアにつながる会話をできるだけ多く持つことです。

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