ホモ・サピエンスの起源と台頭(講演者:Jean-Jacques HUBLIN教授) - 東京カレッジ

ホモ・サピエンスの起源と台頭(講演者:Jean-Jacques HUBLIN教授)

日時:
2024.05.09 @ 14:00 – 15:30
2024-05-09T14:00:00+09:00
2024-05-09T15:30:00+09:00
ホモ・サピエンスの起源と台頭(講演者:Jean-Jacques HUBLIN教授)
終了しました
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開催日時 2024年5月9日(木)14:00-15:30
会場

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申込方法 事前申込制
言語 英語(日本語同時通訳)
要旨

人類の進化は、古代の系統の多様化によって特徴付けられており、さまざまなアフリカの集団が、ホモ・サピエンスの”現代的な”形態の出現を形成してきた。「緑のサハラ」時代に、アフリカの集団の移住が促進されたが、ホモ・サピエンスの拡大と環境要因はほとんど関係がない。ホモ・サピエンスの拡大により、現地の人口が入れ替わり、文化は大きく変容し、結果的に今日も世界の環境を形成し続けているヒトという唯一の種が広がったのである。

プログラム

講演者

Jean-Jacques HUBLIN(コレージュ・ド・フランス 古人類学講座教授)

 

コメンテーター

西秋 良宏(東京大学総合研究博物館 館長)

 

司会

島津 直子(東京カレッジ 教授)

講師プロフィール

Jean-Jacques HUBLIN教授は、コレージュ・ド・フランスの古人類学の講座教授であり、ライプツィヒのマックス・プランク進化人類学研究所の人類進化学部門の名誉所長でもある。バーチャル古人類学の先駆者であり、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの起源とその相互作用は、彼のキャリアの中で中心的な位置を占めている。

主催 東京大学国際高等研究所東京カレッジ
お問い合わせ tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp

Upcoming Events

開催予定のイベント

東アジアにおける国民国家を超えたフェミニズム(講演者:Vera MACKIE教授)

イベント予定講演会/Lecture

2024年9月25日(水)15:00-16:30

フェミニストの課題には、一つの国家の政府が対処できるものがある一方で、移民、帝国主義、多国籍資本主義に関する問題のように、必然的に国境を越えるものもある。フェミニストが他国の仲間とともにそのような課題に取り組もうとする時、フェミニストたちは「トランスナショナル フェミニズム」、あるいは「国民国家を超えたフェミニズム」に参加しているのである。本講演では、20 世紀後半から現在までの「国民国家を超えたフェミニズム」の事例を検討する。

越境するシンクタンク:未来の創造(講演者:Christina GARSTEN教授)

イベント予定講演会/Lecture

2024年10月23日(水)10:30-12:00

本講演では、アメリカを拠点とする国際的なシンクタンクにおける未来のナラティブの創造について、指標、想像、推測を組み合わせて考察する。どのような知識が使われ、創造されているのか?未来予測の演習ではどのようなツールや技術が使われているのか?未来予測の成果はどのようにして信頼性と権威を持つものになるのか?といった問いを検討する。さらに、遊びのような演習が、どのようにして将来のリーダーシップにとって重要な資源となり、潜在的に実行可能なものになるのかについても議論する。

日本におけるクィア人口学――西洋を前提に普遍化されたジェンダー・セクシュアリティに関する知を脱中心化する(講演者:平森大規 教授)

イベント予定講演会/Lecture

2024年10月24日(木)15:00-16:30

本講演では、日本の文脈を考慮に入れつつ、無作為抽出調査で性的指向・性自認を測定するための方法論的研究から得られた知見を紹介する。また、異性愛者の回答者が非異性愛者として誤分類される問題や、量的データにおいて異性愛者と非異性愛者を完全に分けることの難しさについても考察する。さらに、量的調査の性別欄において、ノンバイナリー回答者を捉えるために選択肢「その他」を用いることがあるが、性別を「その他」と選んだ回答者の半数はシスジェンダー女性である可能性があるという最新の調査結果について最後に述べる。

Previous Events

公開済みイベント

「トランストピア」ー今世紀のキーワード (講演者:Howard CHIANG教授)

イベント予定講演会/Lecture

2024年9月6日(金)9:00-10:30

この講演では、Howard CHIANG氏は、地政学が中心的な役割を果たすトランスジェンダーの歴史を研究するための新たなパラダイムを提案する。トランスフォビアへのアンチドートと定義される「トランストピア」は、トランスジェンダーの経験に対するマイノリティ主義的な見方に挑戦し、歴史的連続体におけるトランスネスの多様性を認める余地を提供する。

今日は「ディスインフォメーション」の時代か、それとも「戦略的コミュニケーション」の時代か?(講演者:Neville BOLT氏)

イベント予定講演会/Lecture

2024年7月22日(月)14:30-16:00

「ディスインフォメーション」と「戦略的コミュニケーション」は、関連しつつも異なる概念である。にもかかわらず、しばしば同じ意味だと誤解されている。ネビル・ボルト氏は、21世紀初頭より世界中の政府の注目を集め、盛んに論じられてきた「ディスインフォメーション」と「戦略的コミュニケーション」という2つの重要な概念について論じる。

平和、安全保障と人工知能

イベント予定講演会/Lecture

2024年7月12日(金) 14:00-15:00

本講演では、広範なセキュリティ領域にわたってAIシステムがもたらす固有のリスクについて掘り下げ、最後に、これらの技術に関連するリスクを防止・軽減するためのガバナンス・モデルの提案について、いくつかの知見を紹介する。その中には、拘束力のある規範、基準、ガイドラインを精緻化する必要性や、これらの規制を実施し、説明責任、被害に対する救済措置、緊急対応を通じてコンプライアンスを確保する適切なメカニズムを備えた一元化された当局を通じた監視、モニタリング、検証、検証機能の必要性が含まれる。

出版記念会:「キーウの遠い空-戦争の中のウクライナ人」(講師:Olga KHOMENKO氏)

イベント予定講演会/Lecture

2024年6月28日(金)15:30-16:30

2023年7月25日、中央公論新社からホメンコ氏の著書『キーウの遠い空─戦争の中のウクライナ人 』が出版された。ウクライナ戦争を独自の視点でとらえた一冊である。
この本は、ホメンコ氏がウクライナで体験した戦争や、家族、友人、元教え子から聞いた話に基づいて執筆された。ホメンコ氏は2022年の初めに日本のメディアの取材で、ウクライナの歴史や文化に関するインタビューを受けたが、その際の質問が、ウクライナの歴史に関する知識をあまりにも欠いていたため、インタビューに応じる代わりにウクライナ人の声を届けるために日本語で本を執筆することにした。

ハッキングの文化史(講師:Federico MAZZINI教授)

イベント予定講演会/Lecture

2024年6月24日(月)15:00-15:45

本講演では、1960年代の米国の大学で誕生したと言われているハッカー文化を、より長い歴史的文脈に位置付け考察する。歴史は19世紀末のSF小説から始まり、1910年代のハムラジオ、1970年代の「電話ハック」、そして20世紀末のコンピューター・ハッカーへと続く。本講演では、ハッカーや初期のハッカーたちが自分たちについて何を書き残し、また彼らが活字メディアにどのように受け止められていたかを議論する

グローバリゼーションの未来: 歴史の視点から(講演者:Bill EMMOTT氏)

イベント予定講演会/Lecture

2024年6月4日(火)16:00-17:30

グローバリゼーション―貿易、金融、思想を通じた国々のつながり―は後退しているように見える。各国政府は地政学的な緊張により、経済的保障を優先させ「リスク回避」に努めている。しかし、グローバリゼーションの後退が言われるのは、これが初めてではない。歴史を振り返ることで、どのような要因が今後のグローバリゼーションの行方を真に左右するのか理解することができるだろう。


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