イベント - 東京カレッジ - Page 10
東京カレッジ

EVENT

イベント

東京大学に新しく設立された「東京カレッジ」。世界の第一線で活躍する研究者や知識人を招き、市民の皆さんと一緒に未来社会の様々な側面について考える場を作ります。こちらのページでは、東京カレッジにて開催予定・公開済みのイベントをご覧いただけます。

Upcoming Events

開催予定のイベント

地球の未来への多様な視点とエコソフィーの役割(講演者:Zaini Ujang博士)

イベント予定講演会/Lecture

2025年7月11日(金)10:30-12:00

地球の健康(プラネタリーヘルス)を実現するためには、科学的な解決策だけでなく私たちの文化や行動の根本的な変容が必要です。本講演では、マレーシアで各省の事務次官を歴任した講師が、個人の価値観と社会システムの両方に働きかける包括的なアプローチを紹介します。政策や社会の枠組みに「エコソフィー(生態哲学)」を組み込むことの重要性を、日本と北欧の事例を通じて明らかにします。そして、気候変動問題への取り組みにおいて、水やエネルギー分野のNGO・大学・研究機関を含む非政府アクターが果たす大きな役割に光を当てます。

日韓の知識共同体を考える(講演者:梁 一模 教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年7月16日(水)15:00-16:30

江戸時代以来、日本と韓国の間では、知識の交流が持続的に行われてきた。20世紀には植民地支配という時期もあったが、知的交流はむしろ活発さを増してきた。本講演では、藤原惺窩と姜沆、山崎闇斎と李滉、古学派と丁若鏞、福沢諭吉と兪吉濬といった日韓の知識人による交流の事例を振り返りながら、今後の日韓知識共同体の可能性を考えたい。これまで東アジア共同体の構想は、ナショナリズムの強化という「東アジア的逆説」に直面してきたが、本講演はその困難を乗り越えるための一つの手がかりを探る試みでもある。

環境正義における感覚の理論(講演者:Mukul SHARMA教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年7月23日(水)15:00-16:30

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった人の五感は私たちの世界の捉え方や関わり方を形作り、環境体験や文化的慣習に深く関わります。一方で、手触りやにおい、味を社会的に構築する「感覚の政治(sensory politics)」はしばしば社会階層を強化し、特定の集団を環境的な「他者」として疎外します。本講演では感覚の「環境性(environmentality)」に注目し、それが差別的な社会構造の中で不平等をどのように固定化しているかを考察します。感覚に関する規範が不正義をいかに支えているかを問い直すことで、環境正義の新しい概念を提案します。それは、感覚的次元と社会的次元を統合し、カースト制社会において環境・権力・実体験が複雑に絡み合う関係性を捉え直す試みです。

コーヒー × サステナビリティ × 気候変動(講演者:Catherine TUCKER教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年7月30日(水)15:00-16:30

コーヒーは、社交性、覚醒、そして生産性と結びつけられる、世界で最も人気のある飲み物のひとつです。しかし、コーヒーの生産は環境の悪化、農村部の貧困、そして社会的不平等を徐々に引き起こしてきました。現在では、気候変動、市場の不安定性、経済的不確実性によって、その生産が脅かされています。
この講演では、中米のコーヒー生産者を対象とした長期的な調査に基づき、異常気象をはじめとしたさまざまな不安の中で、コーヒーの品質や社会経済的な幸福、そして環境の持続可能性を向上させようとする生産者たちの取り組みについて検証します。また、消費者の役割、認証制度の影響、そして気候変動に強いコーヒー生産を支援するためのアプローチについても議論します。

Event Reports

イベントレポート

言語における協働──記録から再興へ(講演者:Mark TURIN教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年4月4日(金)13:00-14:30

"本講演では、これまでMark TURIN教授が関わってきた、歴史的に周縁化されてきた先住民族コミュニティとの2つの協働プロジェクトについて議論する。対象となるのは、ヒマラヤ地域および北米先住民社会であり、彼らはそれぞれの言語を保存し、再興するために取り組んでいる。本講演では、「収集(Collect)」「保護(Protect)」「つながり(Connect)」という3つの言葉について探求する。
"

新内閣の経済政策: ウィッシュリストと展望

イベント予定パネルディスカッション/Panel discussion共催/Joint Event

2024年11月8日(金)8:00 - 9:15

自民党総裁選挙(9月27日)と衆議院議員選挙(10月27日)の2つの選挙が行われ、新しい首相が選出された。この2回の選挙では、多くの経済政策案が提示され、議論された。ウェビナーでは、採用される可能性の高い経済政策と、採用される可能性は低いが日本経済にとって望ましい経済政策について議論する。

多文化・多言語対応の安全な大規模言語モデルの構築を目指して

イベント予定講演会/Lecture

2024年11月11日(月)10:00-11:00

生成人工知能(AI)の利用が世界的に広まるにつれ、AIモデルが地域ごとの文化や言語におけるリスクや懸念を敏感に反映できることがますます重要になっています。そのためには、何がリスクや有害なコンテンツなのかを地域・文化ごとに特定する作業を更新し続けていくことが必要となります。この作業には、AIや情報セキュリティの研究者はもちろん、人文・社会科学の研究者、AIやメディアのプラットフォーマー達や実務家の方や政策関係者たちと継続的に議論できるコミュニティを形成していくことが重要となります。本イベントでは、このようなコミュニティを継続させていく枠組みについてお話します。

Event Calendar

イベントカレンダー

Previous Events

公開済みイベント

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アジアと世界の男性像:社会言語学からみた変遷(講演者:平本美恵准教授)

イベント予定ワークショップ/Workshop講演会/Lecture

2023年3月1日(水)15:00-16:00

本発表では、社会言語学の視点からみて、アジアとそれ以外の地域における男性像の変遷を探究します。社会文化的なステレオタイプと男性性イデオロギーとの関係、また、ジャンル、スタイル、メディアがこれらの概念に対する私たちの理解をどのように形成しているのかに焦点を当てます。Aghaの著作を中心に、メディア化 (mediatization)とレジスター化(enregisterment)の理論的概念、および人物像(figures of personhood)の概念を用いて、3つのケーススタディを分析します。

「言語とアイデンティティ」ワークショップII:メディアにおける言語:表象と消費

イベント予定ワークショップ/Workshop

2023年3月1日(水)16:00-17:30

このワークショップシリーズでは、アイデンティティと言語の関係の考察をする上での共通基盤を築くべく、アイデンティティ形成における個人的、相対的、集団的要素、安定性と流動性、アイデンティティの本質、デジタル化、グローバル化におけるアイデンティティと言語の関係など基本的な問題について学際的に議論します。

「高等教育の未来」#7 高等教育における地域連携と「知識外交」の推進

イベント予定対話/Dialogue

2023年3月1日(水)10:00 - 11:00

世界中の高等教育は、グローバル化、真理の境界条件の変化、テクノロジーの影響、地政学的な不確実性、「脱植民地化」の呼びかけなど、数多くの要因による複合環境の中で大きな変化を経験している。このセミナーシリーズでは、それらの要因が高等教育の未来に与える影響について検討する。

メアリ・ウルストンクラフト フランス革命の歴史を見つめ、書き残した英国の女性思想家(講演者:Pierre SERNA教授)

イベント予定講演会/Lecture

2023年2月27日(月)16:00-17:30

一般的には、フランケンシュタインを近代化の怪物的なメタファーとして描いたメアリ・シェリーの方が、母親のメアリ・ウルストンクラフトよりも馴染みがあるだろう。また、メアリ・シェリーを出産してウルストンクラフトが亡くなったことは、歴史家には知られている。しかし、研究者の間では、ウルストンクラフトの2つの著書、エドマンド・バークに対する返答としての『人間の権利の擁護』と『女性の権利の擁護』は、極めて高い評価を得ている。本講演では、長いあいだ日の目を見ることが無かったウルストンクラフトのもう1つの著書、『フランス革命の歴史的・道徳的見解とそれがヨーロッパにもたらした影響』を紹介する。これはフランス革命に関する最初の偉大な歴史書の一つであり、新たな叙述と歴史的認識論を提起している貴重な本である。

日本と感性ロボット:性別と感情をプログラミングするとは?(講演者:Jennifer ROBERTSON教授)

イベント予定講演会/Lecture

2023年2月20日(月)16:00-17:30

日本における多くの人型ロボットは、アルゴリズム構築のために大幅に単純化され、ステレオタイプ化された性別、感情、性質を備えつけられている。多数のアルゴリズムで構成される人工知能(AI)は、パターン認識のタスクには有用だが、人間の設計者が抱いている日常社会の偏見を永続させ、再生産することもある。本講演では、このような人型ロボットと、ロボットの設計がセキュリティを含む他の産業に及ぼす影響について議論する。

「高等教育の未来」#6 知の政治学と脱植民地化の必要性:アフリカからの反省

イベント予定対話/Dialogue

2023年2月15日(水) 15:00 - 16:00

世界中の高等教育は、グローバル化、真理の境界条件の変化、テクノロジーの影響、地政学的な不確実性、「脱植民地化」の呼びかけなど、数多くの要因による複合環境の中で大きな変化を経験している。このセミナーシリーズでは、それらの要因が高等教育の未来に与える影響について検討する。

北インドのウッタラカンド地方の若者に学ぶ生き方(講演・ドキュメンタリー映画上映)

イベント予定講演会/Lecture

2023年2月8日(水)16:00-17:30

北インドのウッタラカンド地方において、環境と社会経済的危機に対応し、日常的に社会活動を行いながら、若者たちがどのように生き延びようとしているのか紹介します。Jane Dyson准教授によるドキュメンタリー映画「Spirit」も上映します。

「高等教育の未来」#5 世界的危機の中で大学の民主的使命を実現する

イベント予定対話/Dialogue

2023年2月8日(水)10:00-11:00

世界中の高等教育は、グローバル化、真理の境界条件の変化、テクノロジーの影響、地政学的な不確実性、「脱植民地化」の呼びかけなど、数多くの要因による複合環境の中で大きな変化を経験している。このセミナーシリーズでは、それらの要因が高等教育の未来に与える影響について検討する。

英国のインド太平洋地域への傾斜―2022年に何が変わったのか?(講演者:Alastair MORGAN教授)

イベント予定講演会/Lecture

2023年2月3日(金)16:00-17:30

2021年、英国政府は防衛、安全保障、開発、外交政策における「インド太平洋への傾斜」を発表した。本講演では、英国の政治的混乱や経済的困難、ロシアのウクライナ侵攻の影響などが展開した2022年の変化を検討する。

言語とアイデンティティ・ワークショップI:言語アイデンティティについての理論、方法論

イベント予定ワークショップ/Workshop

2023年2月2日(木)18:30〜19:30 JST

このワークショップシリーズでは、アイデンティティと言語の関係の考察をする上での共通基盤を築くべく、アイデンティティ形成における個人的、相対的、集団的要素、安定性と流動性、アイデンティティの本質、デジタル化、グローバル化におけるアイデンティティと言語の関係など基本的な問題について学際的に議論します。

トランスポジショニング: トランスランゲージングとアイデンティティへの新たなアプローチ(講演者: 李 嵬教授)

イベント予定ワークショップ/Workshop講演会/Lecture

2023年2月2日(木) 17:30-18:30

この講演では、トランスランゲージングの概念に基づいてトランスポジショニングについて議論します。トランスポジショニングとはトランスランゲージングなどのコミュニケーションを通じて、他者と共感したりするプロセスです。

「高等教育の未来」#4 ネルソン・マンデラ大学を取り巻く状況

イベント予定対話/Dialogue

2023年2月1日(水) 15:00 - 16:00

世界中の高等教育は、グローバル化、真理の境界条件の変化、テクノロジーの影響、地政学的な不確実性、「脱植民地化」の呼びかけなど、数多くの要因による複合環境の中で大きな変化を経験している。このセミナーシリーズでは、それらの要因が高等教育の未来に与える影響について検討する。


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