異質な要素:日本語の書記実践におけるアイデンティティとハイブリッド性 (講演者:Peter BACKHAUS教授) - 東京カレッジ

異質な要素:日本語の書記実践におけるアイデンティティとハイブリッド性 (講演者:Peter BACKHAUS教授)

日時:
2023.05.29 @ 15:00 – 16:00
2023-05-29T15:00:00+09:00
2023-05-29T16:00:00+09:00
異質な要素:日本語の書記実践におけるアイデンティティとハイブリッド性 (講演者:Peter BACKHAUS教授)

終了しました
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開催日時 2023年5月29日(月)15:00 - 16:00
会場

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申込方法 事前申込制
言語 英語(日本語同時通訳有)
要旨

シリーズ「言語とアイデンティティ」
ワークショップ IV. 言語景観における言語とアイデンティティ
基調講演

本講演では、日本語の書記実践における、相互に関連する2つの現象について述べます。一つは借用語を日本語の書記実践に取り込むという現象です。例えば、「パーティー」のようなカタカナの組み合わせだけでなく、ひらがなの「ぱーてぃー」、ローマ字の「Party」などもそうです。
もう1つは、日本語の語彙をローマ字表記にする現象です。訓令式とヘボン式という2つの主要な方式とは別に、英語の正書法に倣い、どちらの方式からも派生した規則を適用することがますます一般的になってきています。特に商業分野では、「k」を「c」に置き換える例(「こころ」を「cocoro」)や、無声音の削除(「あるく」を「alc」)などがよく見られるようになりました。
このような2つの現象は、言語と書記実践の境界を押し広げるハイブリッド性に貢献し、実際には補完的なものであることを論じます。

プログラム

講演
Peter BACKHAUS
早稲田大学教育・総合科学学術院 教育学部 教授

Q&A

司会
細川 尚子
東京大学東京カレッジポストドクトラル・フェロー

講師プロフィール

早稲田大学教授。主な研究テーマは、社会言語学、語用論、書記実践、正書法。主な著書は「Linguistic Landscapes: Linguistic Landscapes: A Comparative Study of Urban Multilingualism in Tokyo (Multilingual Matters, 2007)、Care Communication: Making a Home in a Japanese Eldercare Facility (Routledge, 2017) など。また、Japan Timesの「Bilingual」コラム(https://www.japantimes.co.jp/author/int-peter_backhaus/)にも定期的に寄稿しています。

主催 東京大学国際高等研究所東京カレッジ
お問い合わせ tokyo.college.event@tc.u-tokyo.ac.jp

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