Alexandre POUGET - 東京カレッジ
東京カレッジ
招聘教員

Alexandre POUGET

所属 ジュネーヴ大学 研究分野 認知計算神経科学 招聘期間 2023年5月6日~2023年6月25日
01 研究概要

私たちの研究の目標は、神経回路における表現と計算の一般原理を明らかにすることである。オブジェクトの認識や意思決定など、関心のある計算のほとんどは、高い不確実性が存在する中で実行される。人間や動物の最近の行動研究では、神経系がこの不確実性をほぼ最適に処理していることが示されている。つまり、脳は関心のある変数の確率分布を表し、統計的推論の法則に従ってこれらの分布を組み合わせている。私たちの現在の研究は、母集団コードとして知られる一種のニューラル コードを使用して、これらの推論がニューロン レベルでどのように実行されるかを理解することに焦点を当てている。私たちはその理論を、意思決定、多感覚統合、数値表現、初期の視覚処理、知覚学習などのさまざまな領域に適用することに取りんでいる。

02 経歴

1985-1989年 パリ高等師範学校 学生

1987年 パリ第6大学 細胞生物学 学士号取得

1988年 パリ第6大学 神経科学 修士号取得

1994年 カリフォルニア大学サンディエゴ 生物学 博士号取得

1994-1996年 カリフォルニア大学ロスアンゼルス ポストドクトラルフェロー

1996-1998 年 ジョージタウン大学 助教

1999-2011年 ロチェスター大学 脳認知科学科 准教授/教授

2011-現在 ジュニーヴ大学 神経学科 教授

03 研究業績

主な研究業績

Cai, R.H., Pouget, A., Schlag-Rey, M. and Schlag, J. Perceived geometrical relationships affected by eye
movement signals. Nature. 386:601-603. 1997.

Deneve, S., Latham, P.E. and Pouget, A. Efficient computation and cue integration with noisy population
codes. Nature Neuroscience. 4(8):826-831. 2001.

Ma, W.J., Beck, J., Latham, P.E. and Pouget, A. Bayesian inference with probabilistic population codes.
Nature Neuroscience. 9(11), 1432-1438. 2006

Moreno-Bote, R., Beck, J., Pitkow, X., Kanitscheider, I., Latham, P.E. and Pouget, A. Information-limiting
correlations. Nature Neuroscience. 17(10):1410-7. 2014.

Tajima, S., Drugowitsch, J., Patel, N., and Pouget, A. Optimal policy for multi-alternative decisions
Nature Neuroscience. 2019 Aug 5. doi: 10.1038/s41593-019-0453-9.

Aitchinson, S., Jegminat J. Mendez, J., Pfister, J.P., Pouget, A., and Latham P. Synaptic plasticity as
probabilistic inference. Nature Neuroscience. 2021 Mar 11. doi: 10.1038/s41593-021-00809-5.

04 受賞歴

1985-1990年 エコール・ノルマル・シュペリユールからフェローシップを受ける。フランスで生物学を専攻する学生上位20名に授与される。

1988-1989年 ジョージ・ルルシー財団からプレドクトラル・フェローシップを受ける。

1994-1996年 マクドネル-ピュー財団よりポストドクトラル・トレーニングの助成を受ける。

2000-2002年 アルフレッド・P・スローン財団 研究助成金 獲得

2000年-2003年 ONRヤング・インベスティゲーター・アワード

2002年 エコール・ノルマル・シュペリユール(コンドルセ会議)招聘教授

2007年-2008年 カレッジ・ド・フランス 招聘教授


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