倪 捷(ニ ショウ) - 東京カレッジ
東京カレッジ
特任研究員

倪 捷(ニ ショウ)

研究分野 地域文化研究(中国大陸、台湾、香港)、米国の中国系社会、中国系の人々のアイデンティティ
01 研究概要

「両岸三地」と呼ばれる中国大陸・台湾・香港の人々、そして両岸三地から北米に移動した人々の活動と心性を中心に中華世界の現代史を研究している。現在の研究では、文献調査と聞き取り調査を行い、保釣運動の史的展開を、戦後米国の中国系留学生における社会主義の思想の台頭という視点から考察している。保釣運動は、中国系の人々によって行われる「保衛釣魚台(島) 運動」の略称で、釣魚台(島)/尖閣諸島を中国の領土として防衛することを主張する抗議運動である。異なる中国系社会に育ち、多様なバックグラウンドを有する人々のアイデンティティに関心を持っている。今後の研究としては、人の移動と思想の受容を意識し、保釣運動を経験した後の米国の中国系留学生や華僑華人、台湾と香港の青年の活動と心性の変容を検討していきたい。

02 経歴

2022年11月 東京カレッジ 特任研究員
2019年11月~2020年1月 米国カリフォルニア大学バークレー校 東アジア研究センター 客員研究員
2019年8月~2019年10月 台湾中央研究院 社会学研究所 訪問学員
2018年7月~2019年7月 笹川平和財団 安全保障研究グループ リサーチアシスタント
2017年4月 東京大学 大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻 博士課程入学
2017年3月 東京大学 大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻 修士課程修了
2014年6月 南京大学 外国語学部 日本語学科 卒業
2012年4月~2013年3月 東北大学 経済学部 交換留学生

03 研究業績

【論文】
倪捷(forthcoming)「文化冷戦和当代中国研究:以大学服務中心(1963-1988)在香港的創立和発展為中心」谷垣真理子等編『中国研究在香港』国立台湾大学出版社(中国語)

倪捷(forthcoming)「第二次世界大戦後の在米中国系留学生における左派の誕生-1970年代の保釣運動を中心に-」谷垣真理子・外村大・三ツ井崇編『アジア共同体 連続講義(仮題)』東京大学出版社

倪捷(2019)「1970年代初期の米国と香港の保釣運動に関する試論-運動の左傾化を中心に-」『中国研究月報』第73巻第3号、18−33頁

倪捷(2017)「1970年代初期の香港における保釣運動の展開」『華南研究』第3号、55-84頁


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