イベント - 東京カレッジ - Page 31
東京カレッジ

EVENT

イベント

東京大学に新しく設立された「東京カレッジ」。世界の第一線で活躍する研究者や知識人を招き、市民の皆さんと一緒に未来社会の様々な側面について考える場を作ります。こちらのページでは、東京カレッジにて開催予定・公開済みのイベントをご覧いただけます。

Upcoming Events

開催予定のイベント

【開催日時確定】慢性疾患リスクを低減するための都市の食環境の変革(講演者:Joel GITTELSOHN教授)

イベント予定講演会/Lecture

2026年2月10日(火)13:30-14:30

本講演では、都市部の食環境をめぐって肥満や非感染性疾患(NCD)の予防を目的に行われる取り組みについて、最新の研究成果を紹介します。ボルチモアで実施された「ヘルシーフード・イニシアティブ」を中心に、さまざまな取り組みの戦略や影響、教訓を解説します。 研究から明らかになったのは、教育と環境改善、政策を組み合わせることによって健康的な食品へのアクセスや消費が向上する一方、肥満への影響は限定的であるという事実です。デジタルツールの活用やレストランでの実践的取り組み、システム科学的アプローチなどを用いた現在進行中の調査からも、持続可能で地域とともに取り組む戦略が、食環境を強化し慢性疾患リスクを低減することが示唆されています。

変わりゆく野火 ―世界が迫られる“火との共存(講演者:Thomas ELMQVIST教授)

イベント予定講演会/Lecture

2026年2月18日(水)15:30-16:30

これまであまり影響を受けてこなかった地域でも、近年はより頻繁かつ激しい山火事が発生するようになっています。本講演では、変化しつつある野火のダイナミクスの背景要因、その影響、そして管理のあり方について考察します。気候変動、土地の放棄、森林化によって形成された「より可燃性の高い景観」が、世界的に火災の発生パターンを強めています。年間7億8,000万ヘクタールが焼失していますが、その多くは小規模のサバンナ火災である一方、大規模で破壊的な野火は増加しています。火は生態系を形づくってきた古くからの自然プロセスであり、利益と害の両方をもたらし、また私たちの生命や財産を脅かすこともあります。火災は制御するだけでは不十分です。予防、復元、土地利用計画、協力体制の強化、そしてリテラシー向上など、私たちがどのように「火」に積極的に適応していくべきかを提唱します。

Event Reports

イベントレポート

言語における協働──記録から再興へ(講演者:Mark TURIN教授)

イベント予定講演会/Lecture

2025年4月4日(金)13:00-14:30

"本講演では、これまでMark TURIN教授が関わってきた、歴史的に周縁化されてきた先住民族コミュニティとの2つの協働プロジェクトについて議論する。対象となるのは、ヒマラヤ地域および北米先住民社会であり、彼らはそれぞれの言語を保存し、再興するために取り組んでいる。本講演では、「収集(Collect)」「保護(Protect)」「つながり(Connect)」という3つの言葉について探求する。
"

新内閣の経済政策: ウィッシュリストと展望

イベント予定パネルディスカッション/Panel discussion共催/Joint Event

2024年11月8日(金)8:00 - 9:15

自民党総裁選挙(9月27日)と衆議院議員選挙(10月27日)の2つの選挙が行われ、新しい首相が選出された。この2回の選挙では、多くの経済政策案が提示され、議論された。ウェビナーでは、採用される可能性の高い経済政策と、採用される可能性は低いが日本経済にとって望ましい経済政策について議論する。

多文化・多言語対応の安全な大規模言語モデルの構築を目指して

イベント予定講演会/Lecture

2024年11月11日(月)10:00-11:00

生成人工知能(AI)の利用が世界的に広まるにつれ、AIモデルが地域ごとの文化や言語におけるリスクや懸念を敏感に反映できることがますます重要になっています。そのためには、何がリスクや有害なコンテンツなのかを地域・文化ごとに特定する作業を更新し続けていくことが必要となります。この作業には、AIや情報セキュリティの研究者はもちろん、人文・社会科学の研究者、AIやメディアのプラットフォーマー達や実務家の方や政策関係者たちと継続的に議論できるコミュニティを形成していくことが重要となります。本イベントでは、このようなコミュニティを継続させていく枠組みについてお話します。

Event Calendar

イベントカレンダー

アンドルー・ゴードン教授による講演「日本の『ダーク・ツーリズム』:グローバル、国、市民の視点から」が開催されました

2019年6月21日、アンドルー・ゴードン教授(ハーバード大学)による講演会「日本の『ダーク・ツーリズム』:グローバル、国、市民の視点から」が開催されました。日本研究のメッカと呼ばれるハーバード大学ライシャワー日本研究所において所長を務めた経験も持つゴードン教授は、今後数年にわたって研究することを予定している「ダーク・ツーリズム」というテーマから、歴史の複雑さを理解するために複数の視点を用いることの重要性について日本語で講演しました。後半には吉見俊哉教授(東京大学)と朴喆熙(パク・チョルヒ)教授(ソウル国立大学)と鼎談を行いました。

司会の羽田正教授(カレッジ長)による講演会の趣旨説明に続いて、ゴードン教授は、まず「ダーク・ツーリズム」の定義を説明しました。アウシュヴィッツ、広島原爆ドーム、奴隷要塞、監獄など、災害、苦難、死など悲惨な歴史の舞台であった場所を観光の対象にするダーク・ツーリズムという言葉は90年代に概念として論文に使われ始めました。一方で、その行動パターンは、イギリスの『カンタベリー物語』や日本の四国遍路に見られるように近代以前から存在していたといいます。次に、ゴードン教授は、2015年、日本政府がユネスコに明治日本の産業革命遺産を世界遺産登録候補に提案した際、登録に意義を唱えた韓国政府と日本政府の間に起こった議論について分析しました。そして、産業革命賛美論の明るい語り方、強制労働の残虐さの暗い側面ばかり強調する立場、そのどちらにも問題があることを指摘し、「明るさ」と「暗さ」を結んで複雑な歴史を考えることが必要だと主張しました。

 

複数の視点を取り入れた「ダーク・ツーリズム」の可能性
ゴードン教授は今後の研究課題として、どのような方法を用いれば複数の視点を取り入れる語り方が可能になるのかを考察しました。例えば、ローカルな視点を取り入れた研究を行う際には地元の視点が一枚岩ではないことに目を向けなければならないこと、さらに、ある場所がどういう過程で観光名所になったのかを明らかにする歴史的場所としての歴史研究も大切であると唱えました。

鼎談
講演会に続いて、ゴードン教授、主に社会学やカルチュラル・スタディーズを専門とする吉見俊哉教授、また、日本の政治・外交を専門とする朴喆熙(パク・チョルヒ)教授の三名で鼎談を行いました。まず、吉見教授は、ゴードン教授のこれからの研究を「場所に注目して資本主義の歴史を眺める」プロジェクトであると評価し、場所に注目することで様々な演出や語りが多様に空間化される点に注目しました。その上で、ダークとは何か議論する必要があると指摘し、どの視点から見たときに暗く見えるのか、日本語で「観光」と言われるツーリズムの「光」は何を指すのかという疑問を投げかけました。次に朴教授は、抵抗、闘争、運動が絡み合いながら前に進む歴史を読み解こうとするゴードン教授の基本的な哲学に賛成だと述べ、特に日韓の間で単純化された歴史の捉え方を問題視しました。

Q and Aセッション
会場からは、歴史叙述にすべての視点を含めるのが難しい場合どのような取捨選択を行うべきか、情報を編集する側の恣意性も問題になるのではないか等、視点にまつわる質問が多数挙がりました。また、日本の学者たちの研究と比較したとき、アメリカで日本研究をすることにはどのような意味があるか、という研究者の視点と立ち位置に関する質問も寄せられました。これに対しゴードン教授は、距離を相対化したいとし、「(歴史には)過去と今という溝があるので、同じ日本人であっても、自分の過去を考えるときに(アメリカから日本を見るように)アウトサイダーとして見ている側面もある」と回答しました。

Previous Events

公開済みイベント

講演者や講演会テーマ等のキーワードでお探しいただけます


TOP