堅牢なのに海水中で分解するプラスチック（特別講演会／講演者：相田 卓三教授）

東京大学 本郷キャンパス内

廃棄されたプラスチックが蓄積し、地球環境や生態系の持続性を脅かしています。その解決につながると期待されるのが、相田先生の開発された「強いのに海水で分解する」超分子プラスチックです。植物由来のセルロースを原料とすることで柔軟性と堅牢性を併せもち、石油に依存してきた私たちの社会と地球を大きく変えうる、夢の素材です。この新しい技術について、わかりやすくお話しいただきます。

講演者
相田 卓三（東京大学卓越教授）

東京大学卓越教授。横浜国立大学工学部応用化学科を卒業（1979年）後、東京大学大学院にて修士号（1981年）および博士号（1984年）を取得、同大工学部助手に就任。講師、助教授を経て、1996年に大学院工学系研究科教授。2013年より理化学研究所創発物性科学研究センター（CEMS）副センター長を兼任、2022年より現職。 American Chemical Society Award（2009年）、紫綬褒章（2010年）、日本学士院賞（2018年）等、国内外の賞を多数受賞。