新刊紹介 島津直子教授 Cold War Asia: A Visual History of Global Diplomacy

今年度より東京カレッジの副カレッジ長を務める島津直子教授が、Matthew Phillips博士との共編著Cold War Asia: A Visual History of Global Diplomacy (Cambridge University Press, 2025) を出版しました。グローバルな外交の場における視覚的メッセージの重要性と、その視覚言語や象徴をいかに理解しうるかを論じる本書の刊行は時宜を得たものです。
Patrick Flores(美術史家、キュレーター)、Gerard Sasges(歴史家)、Jirayudh Sinthupan(文化研究・メディア研究)、Dejan Djokic(歴史家)、Christian Goeschel(歴史家)、Paul Rae(パフォーマー・文学研究者)、Tom White(写真家)の各氏がこの学際的な研究書の執筆に参画し、感情、ジェンダー、物質性、場所、非対称な権力関係、人種といったテーマを論じています。
本書の出版記念イベントが2025年4月29日(火)にバンコクのジム・トンプソン芸術文化センターで開催されました。ジム・トンプソンセンターとチュラロンコン大学アジア研究所の後援によって行われたこの対面イベントには研究者、キュレーター、外交官など50名以上が参加しました。
また2025年4月11日(金)にスウェーデンのシグトゥーナで開催された外交問題晩餐ワークショップにおいても、島津教授がZoomで基調講演 ‘An Experiential Writing on Being a “Servant of Diplomacy” ’ を行いました。同ワークショップはSusanna Erlandsson博士(ウプサラ大学)およびKristine Dyrmann博士(オックスフォード大学)によって企画されたものです。
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