張厚泉 | 東京カレッジ
東京カレッジ
訪問研究員

張厚泉

所属 東華大学・外語学院 研究分野 日本語学・日本研究 訪問期間 2020年1月15日~2020年10月14日
01 研究概要

日本語の研究に携わる傍ら、日本の近代漢語とそれを生み出した日本思想について研究している。「哲学」「帰納」といった漢語は、どのようにして日本人により生み出されたのか。そしてそれはなぜ中国人によるものではなかったのか。さらに、なぜそれらの多くは西周によるもので、他の日本人学者ではないのか。それを明らかにするために、西周の啓蒙思想、そして、それを生み出した近代転換期の日本思想の構造を明らかにしようと研究してきた。現在は、グローバルヒストリーの方法論で、日中近代化の比較研究に取り組んでいる。

02 経歴

1963年 11月上海生まれ
1995年 杏林大学外国語学部日本語学科卒業
1997年 国立国語研究所「日本語教育長期研修Aコース」修了
1997年 杏林大学大学院国際協力研究科「国際文化交流」修了
2002年 杏林大学大学院国際協力研究科「開発問題」専攻修了(学術博士)
2003年 東華大学外語学院 講師
2004年 東華大学外語学院 副教授
2009年 東華大学外語学院 教授
2011年-2019年 明治大学商学部客員教授、東京農工大学国際センター客員教授、東京大学東洋文化研究所訪問研究員
2020年 上海財経大学外国語学院 特別招聘教授

03 研究業績

【編著】
『文学と言葉とともに——国松昭先生退職記念論文集』(金田一秀穂等と共编)凡人社、2007. [in Japanese]
『日語教育与日本文学論叢』復旦大学出版社、2009.[in Chinese]
『亜洲共同体服装与文化』復旦大学出版社、2020.[in Chinese]
『日中辞典 第三版』(な行)小学馆、2015.[in Japanese]

【教材】
『新版中日交流標準日本語電視講座』人民教育出版社、2006.[in Chinese]
『新編職業日語』全5冊(副総主編、主編、第十一五次ヵ年計画国家級教材)、人民教育出版社、2009.[in Chinese]
『新日本語教程』全5冊(総主編、主編)、人民教育出版社、2009.[in Chinese]
『漢字の本』全4冊(大野啓子と共編)、講談社ビーシー、2011-2012. [in Japanese]
『新編日語読解教程』第一冊、華東師範大学出版社、2013.[in Chinese]
『新実用職業日語総合教程』全12冊(総主編、主編、第十二次五ヵ年計画国家級教材)、華東師範大学出版社、2015.[in Chinese]

【主な論文】
「文字改革と表音文字化への道——日・越・中三国を中心とする対照考察」、『言语と交流』、言語と交流 = Language and cultural exchange : journal of the Society for the Study of Language and Cultural Exchange .No.1.23-46.1998. [in Japanese]
「西周の『近代漢语』の形成に与えた影響」、『言语と交流』No.3、1-21.2000. [in Japanese]
「漢语の増加現象と近代漢语の形成——蘭学から洋学への近代西洋文明の把握」、『国语学』No.206.89-90.2001. [in Japanese]
「『難民』は賎民ではない——箕作阮甫とフィルモア米国大統領国書」、『国际文化交流と日本语教育』凡人社.178-191.2002. [in Japanese]
「西洋の『哲学』と東洋の『理学』——東アジア儒学社会における『哲学』の必要性」、
『言语と交流』No.5、44-61.2002. [in Japanese]
「日中近代知識人の啓蒙思想——知識人の志向について」、『言语と交流』No.7.45-58.2004.
「語言与文化的関係」、『東華大学学報』No.4.85-86.2005. [in Japanese]
「近代漢字抽象漢语的産生及其意義」、『外語教学与研究論叢』復旦大学出版社.208-214.2006. [in Chinese]
「中国における世界文学名著の翻訳について——『外国文学名著叢書選目』の翻訳を中心にして」、『文学と言葉とともに』凡人社.45-58.2007. [in Japanese]
「『学術』という近代漢语の成立と意義——西周の『百学連環』を中心として」、『言语と交流』No.11.72-86.2008. [in Japanese]
「『文学』の揺れ―LiteratureとRhetoricの間で――西周の『百学連環』を中心に」、『日語教学与研究論叢』復旦大学出版社.56-64.2009.[in Japanese]
「中国の日本语教育における文法用语の取扱について」、『日本学研究』華東理工大学出版社.452-457.2009.[in Japanese]
「『電気』の意味変遷と近代的な意義――A.コントの『三段階の法則』の視点を中心に」『Language Facts and Perspectives(言语事実と観点)』Vol36.Yonsei University. 69-95. 2015.11.[in Japanese]
「『難民』とフィルモア大統領国書の翻訳」、沈国威・内田慶市編『東アジア言语接触の研究』関西大学出版部.201-218. 2016.2 [in Japanese]
「A Vocabulary of the Shanghai Dialect における用字用语について」、『或問 WAKUMON』No.30.関西大学.103-114.2016.07. [in Japanese]
「造语意識からみた近代漢语の成立――『百学連環』の造语を中心に―」、『言语と交流』No.20.46-63.2017.07. [in Japanese]
「中華思想的核心与哲学価値的思考――程朱理学在“哲学”形成中的作用」、『中華思想文化術語学術論文集(第一輯)』外语教学与研究出版社67-79. 2018.01.[in Chinese]
「『百学連環』的西周思想及訳詞特徴」、北京大学現代日本研究中心編『日本学(二十輯)』106-118.2018.[in Chinese]
「西周の教育思想――『養材私言稿本』を中心に」、『或問=WAKUMON』No.35、関西大学.13-30.2019.06. [in Japanese]
「明治天皇の即位新式と日本人のアイデンティティの成立」、『言语と交流』No.22.44-63. 2019.07. [in Japanese]
「儒学概念対日本近代学術術語形成的作用——以西周的『百学連環』为例」、『中華思想文化術語学術論文集(第二輯)』外語教学与研究出版社.162-171.2019.07. [in Chinese]
「西周译词的类型变化及近代意义——从『万国公法』到『百学連環』」、孫江・沈国威等編『亜洲概念史研究』(第5巻)商務印書館.103-112.2020.[in Chinese]
「日本近代转折期的概念与思想」、《人文论丛》、2020.[in Chinese]

【翻訳】
『日中文学比较研究』(佐藤正文著)、復旦大学古代文学研究中心『中国文学研究』(第一輯)、江西教育出版社、1999. [in Chinese]
「中国におけるグローバル・ヒストリー研究の伝承と革新――復旦大学歴史学部世界史学科の歩みを例に」(顾云深著)、羽田正编著『グローバル・ヒストリーと東アジア史』(第7章)、東京大学出版会、2016.03. [in Japanese]
「明朝の薛瑄従祀に対する朝鮮王朝の反応」(王鑫磊著)、羽田正编著『グローバル・ヒストリーと東アジア史』(第10章)、東京大学出版会、2016.03. [in Japanese]
『横切·縦覧·俯瞰 全景世界史』全5巻、羽田正監修『パノラマ世界史』全5巻、復旦大学出版社、2018. [in Chinese]

【書評】
丸ごと理解する新興アジア経済論――末廣昭著『新興アジア経済論――キャッチアップを超えて』、『国际開発学研究』Vol.15 No.1、153-154、勁草書房、2016. [in Japanese]

04 受賞歴

2013年上海市級高等教育教育成果奖二等奖
2013年中国紡織工業聯合会教育成果奖三等奖
2015年中国紡織工業聯合会教育成果奖三等奖
2019年中国紡織工業聯合会教育成果奖三等奖


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