TOKYO COLLEGE Booklet Series 8
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58 おおわわりりにに 今回のシンポジウム「知りたいに応える」はパネリストと聴衆の皆さんのおかげで非常に実り多い議論を展開でき、パネリストの皆さんの協力と東京カレッジの担当者の努力でここに冊子としてまとめることができました。 聴衆の皆さんからはシンポジウムの中では紹介できなかった多くの質問が寄せられました。いくつかの質問を編者なりに咀嚼して紹介すると、 l 東日本大震災時に比して、昨今のコロナに関しては科学者から積極的にSNS, YouTube等での情報発信が少ないように見えるが、多様な意見の公開という点からもSNSでの発信があって良いのではないか、 l 特に東日本大震災時の放射線量の安全性について専門家間での合意形成ができず、専門家の主張が被災者に直接伝えられた結果、本来の専門家間の議論が被災者間で分断を生んでしまったことがあり、専門家はそのような自体を知るべきである、 l 公衆衛生や医療では、専門家が対策や介入を行う領域だが。厚生労働省の今回のクラスター班はリスク管理も行う組織で、科学的助言よりも、もう一歩踏み込んだ社会介入も行う専門家でもいいのではないか、 l COVID-19で、市民は家にいるか働きに出るかなど個々の判断を迫られたが、3.11の時の東京からの避難の要否の判断の時と同じだったが、COVID-19についても科学者から専門的提言があるべきではなかったか、 l 災害や医療は生活への影響が見えやすいので研究者以外の人びとは耳を傾けやすいかが、研究者以外の人びとにとって生活に影響が薄い問題への協力は難しいが、人びとの「知りたい」には該当しにくい事柄に対してどう行動をすべきか、 などがありました。

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