TOKYO COLLEGE Booklet Series 7
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13 最終的には、われわれ自身が行動変容をし、新型コロナに対応することで医療自体を変え、Society5.0に合致するような新しい医療を行うことが重要ではないかと考えています。 シシンンポポジジウウムム②②「「暮暮ららししとと社社会会」」 横横張張 真真((工工学学系系研研究究科科教教授授)) 私たちは、「暮らしと社会」というタイトルでディスカッションを行いました。メンバーは、工学系研究科から小熊久美子先生、加藤耕一先生、公共政策大学院から大橋弘先生に加わっていただき、最後に私が総合討論のモデレーターを務めました。 小熊先生は環境工学の中でも特に水環境を専門とされており、都市の発展と感染症との関係について、その「これまで」と「これから」について話題提供していただきました。加藤先生は建築史を専門とされており、1000年という時間スケールの中での社会変動とこれまでの都市・建築の関係性について話題提供していただきました。一方、大橋先生は公共政策学がご専門ですので、コロナ危機を経て暮らしと社会が得たものと失ったものは何だったのかを話題提供していただきました。最後に、総合討論として、「コロナ危機をインクルーシブな社会の形成に結びつけることはできないか」というタイトルでディスカッションをしました。 ディスカッションの大きな流れとしては、もちろんSociety5.0に代表される近年のデジタル技術の急速な進歩と普及があるのですが、一方で私たちが暮らしている都市や地域がどういう新しい発想のもとで計画を展開していけばいいのか。こうしたことの組み合わせの中から、リアルとバーチャルの融合による空間と時間の両面における多様性(ダイバーシティ)

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