TOKYO COLLEGE Booklet Series 2
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31 対応していくのかということも念頭に置いておかなければならないと思います。経済性を重視する人の考え方からすると、そうした冗長性は無駄だと捉える人もいます。無駄と冗長性の違い、あるいは効率的な無駄を明らかにすることは、もしかするとアカデミックも貢献できる課題なのかもしれません。 これまでの資本主義では、モノ・カネ・ヒトの移動でもうけるシステムをつくってきたと思います。現在そうした移動がない中で、私たちがこれまでICTを通じて見てきたのは、モノ・カネ・ヒトが動かなくても、オンラインを通じていろいろな国際的な移動は可能だということです。そうしたものをICTの進化も含めて、今後の社会経済をつくる上で考えていくことが大きな課題だと思いますし、ぜひ議論していければと思います。

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